俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
運転席から飛び出してきた大河は、きちんとしたスーツを身に纏っていて、一瞬別人かと思ってしまうくらいに凛々しかった。
身長百八十センチのモデルみたいなシルエットが、薄暗い公園の中をきょろきょろしながら走ってくる。
やがてベンチに座る私の姿を見つけると、安心したように肩を落として、こちらに歩いてきた。
「……よかった。滑り台の上にいなかったから、場所違ったかと思った」
「さすがにこの歳で滑り台はないよ」
「莉依は、悩んでるときいつもそこだったから」
「……本当は、登ろうとしたんだ。でも、お尻が入らなかった」
「っはは」
大河は軽く笑って、ベンチの隣に腰掛けた。
髪型はいつもの無造作ヘアではなくて、キチンとセットされていた。前髪を横に流していて、社会人ならではの清潔感がある。
そのせいか、いつもよりずっと大人びて見えて、キリリと知的。これなら社長と言われても納得できる。
なんだか、私の知っている大河とは遠くかけ離れたところに行ってしまった感じで、少し寂しい。
私の知らない大河は、ジャケットのポケットに手を突っ込んで、ぼんやりと上を見上げた。
「あー……空なんて、久々に見た」
彼の視線の先には、小さな星が点々と浮かんでいたけれど、けっして綺麗と感動できる量ではなかった。
それでも、ゆっくりと空を眺める機会なんてしばらくなかったのかもしれない。毎日目まぐるしいのだろう。この前だって、遊びに来たくせに三十分と経たずに仕事だと言って帰ってしまったし。
身長百八十センチのモデルみたいなシルエットが、薄暗い公園の中をきょろきょろしながら走ってくる。
やがてベンチに座る私の姿を見つけると、安心したように肩を落として、こちらに歩いてきた。
「……よかった。滑り台の上にいなかったから、場所違ったかと思った」
「さすがにこの歳で滑り台はないよ」
「莉依は、悩んでるときいつもそこだったから」
「……本当は、登ろうとしたんだ。でも、お尻が入らなかった」
「っはは」
大河は軽く笑って、ベンチの隣に腰掛けた。
髪型はいつもの無造作ヘアではなくて、キチンとセットされていた。前髪を横に流していて、社会人ならではの清潔感がある。
そのせいか、いつもよりずっと大人びて見えて、キリリと知的。これなら社長と言われても納得できる。
なんだか、私の知っている大河とは遠くかけ離れたところに行ってしまった感じで、少し寂しい。
私の知らない大河は、ジャケットのポケットに手を突っ込んで、ぼんやりと上を見上げた。
「あー……空なんて、久々に見た」
彼の視線の先には、小さな星が点々と浮かんでいたけれど、けっして綺麗と感動できる量ではなかった。
それでも、ゆっくりと空を眺める機会なんてしばらくなかったのかもしれない。毎日目まぐるしいのだろう。この前だって、遊びに来たくせに三十分と経たずに仕事だと言って帰ってしまったし。