俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
ふたりが別れたのは、私のせいであるようなことを言っていたけれど――
もしかして大河は、私をお見合い結婚から助けるために、恭子さんと別れたのだろうか……?
優しい大河なら――やりかねない。

恭子さんは、もう一度やり直そうと説得するために今日この場所に来たのだろうけれど――
――大河の方は、まだ恭子さんへの想いを残しているのだろうか?

ごろんとソファに横になって、ぼんやりと天井を見上げながら大きなため息をついた。

怖い。このあと大河が帰ってきて、寄りを戻しましたなんて報告をされたら。
私のこの感情は、まだ好きを自覚する前の冷静な自分に戻れるのだろうか。

戻れるわけ、ないよね。

大河の優しい笑顔と、甘い瞳と、頼もしい声が頭の中で反響していて、気がおかしくなりそうだ。

勉強……しなきゃ。

自分をごまかすようにテーブルに向かい資料に目を落としたけれど、当然なにも頭に入らなくて、ただ字を追いかけながらぼんやりとする虚しい時間が続いた。
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