俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
大河が帰ってきたのは、恭子さんと家を出てから三時間も経ってのことだった。

「ただいま。ごめん、遅くなって」

リビングのドアの隙間から覗かせた顔は、なんだか気落ちしていて、元気がない。
なにがあったのか、気になる気持ちを押し込めて、なるべく普段通りに接することにした。

「おかえり」

「昼飯、食べた?」

「ううん、まだ」

「悪い。待たせて」

ソファに腰かけてひと息ついたかと思いきや、今度は額に手を当てて深い深いため息をついた。
こちらが普段通りに接していても、大河自身がその調子じゃ身も蓋もない。

「……大丈夫?」

「……ああ、ごめん。ちょっと疲れただけ」

こんなに落ち込んでいる姿を見たのは初めてかもしれない――憔悴しきった顔で渇いた笑みを浮かべている。

「……お昼ご飯、食べれる?」

「……ごめん、先、食べててくれるか? 少し、休んでくる」

「……うん。わかった」

大河は私と目を合わせぬまま、リビングを出て自室にこもってしまった。

なにかがあったことは間違いないようだけれど、聞きたくても、聞くことができない。
食べてろって言われても、こっちこそ食欲が湧かないよ。

一応買ってきてくれたお弁当を開けて口に運ぶけれど、とても美味しいとは感じられなかった。
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