白い虎と蝶 ~絆~
[だいたいわかってるんじゃねーの?]
「抗争の、申し込みかな?」
ひかるが楽しげに答える。
[抗争だけど今回はいつもの抗争と、少し違う]
少し違う??
「どーゆー事だ」
[お前達が、最近仲のいい女がいま俺のところで大人しく眠ってんだ。昨日の夜から、な?
眠ってるって言っても、見張ってなきゃいけなくてよ?そろそろ疲れてきたんで、どーするかって話しててさ?
少し遊ぼうかなって思ってたところなんだけど、あんたらに許可を取った方がいいと思ってね]
その女が誰なのかはすぐに分かった。
俺達が最近関わってる女はあいつしかいないからな。
あいつに触れてみろ、触れたヤツら全員殺す。
「その女に触れんじゃねぇぞ」
「かなめ、落ち着け」
彗が俺を止める。
俺よりも低い声で。
こりゃ、やべーな。
普段あまり殴ったりしない彗だが、今回は………。
ゴクリ。
「そーいえば総長さん♪」
ひかるがノリノリでいってるが声が低くなっている。
ひかるも怒った。
やべー……青龍の終わりが見えた。
こいつら2人が切れると俺並み、いや俺以上にやばいことし出すからな。