白い虎と蝶 ~絆~


[だいたいわかってるんじゃねーの?]



「抗争の、申し込みかな?」



ひかるが楽しげに答える。



[抗争だけど今回はいつもの抗争と、少し違う]



少し違う??



「どーゆー事だ」



[お前達が、最近仲のいい女がいま俺のところで大人しく眠ってんだ。昨日の夜から、な?



眠ってるって言っても、見張ってなきゃいけなくてよ?そろそろ疲れてきたんで、どーするかって話しててさ?



少し遊ぼうかなって思ってたところなんだけど、あんたらに許可を取った方がいいと思ってね]



その女が誰なのかはすぐに分かった。



俺達が最近関わってる女はあいつしかいないからな。



あいつに触れてみろ、触れたヤツら全員殺す。



「その女に触れんじゃねぇぞ」



「かなめ、落ち着け」



彗が俺を止める。



俺よりも低い声で。



こりゃ、やべーな。



普段あまり殴ったりしない彗だが、今回は………。



ゴクリ。



「そーいえば総長さん♪」



ひかるがノリノリでいってるが声が低くなっている。



ひかるも怒った。



やべー……青龍の終わりが見えた。



こいつら2人が切れると俺並み、いや俺以上にやばいことし出すからな。

< 107 / 238 >

この作品をシェア

pagetop