幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
アトラクションの並ぶエリアを抜けて、
芝生の広がる広場でレジャーシートを広げた。


お弁当と水筒を並べているりりちゃんを
ドキドキとした想いで見つめる。




「な、なんか遊園地で手作りのお弁当たべるなんて、

まるで、お、俺たち、か、かれ、かれ…とか、か、カノ…カノ…」



緊張してそこまで言ったところで、

りりちゃんがハンバーグを口いっぱいにふくんで
リスのようになりながら答えた。



「あー、玲音はカレーが食べたかった?


お弁当とか作ってきちゃって、私、お母さんみたいだよね。


今度はカレーにしようね!
入り口の近くにカフェレストランがあったよね?! 」



「そうじゃないし…

別にりりちゃん、俺の母さんじゃないし。

つうか俺の方が背、高いし。

そもそもカレーじゃない」




「玲音、なにを1人でブツブツ言ってるの? 」



ふてくされながら、
りりちゃんからおにぎりを受け取った。

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