chocolate mint
…………だけど、まさか僕の告白そのものを疑うなんて、思ってもみなかった。




「香織ちゃん……好きだよ」




「…………うそでしょ?」




こうして、僕の3年分の想いは、たった一言で吹っ飛ばされてしまった。



ヘタレな僕は、それだけで思わずその場で崩れ落ちそうになったけれど、まだ香織ちゃんの気持ち全てを聞いた訳じゃない。



折れそうな気持ちを奮い立たせて、言葉を繋ぐ。



「嘘でしょ?って……ここまでして、僕がどうして嘘をつく必要があるの?」



香織ちゃんは固く唇を引き結んでいて、目はまるでコップの縁ギリギリにまで水を張ったように、ウルウルと震えている。



何がどうなって、そんなに泣きそうな目で僕の気持ちを疑っているのかは分からないけど……




僕だって、泣きそうなんですけど。



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