完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



私が感動しながらお礼を言うと、秋月さんはまた続けた。



「でも、今日の君はいつもよりもずっと素敵だった

好きな男でも乗ってたかな?」


えっ。そんなに私態度に出てたのかな...。
なんて少し困惑していると、秋月さんは笑いながら優しい笑をこちらに向けた。



「困らせるような質問をしてごめん。
困らせたいわけじゃなかったんだけど、結果的に困らせちゃったね。ごめん。

まぁ、好きな人や恋人は君みたいな素敵な女性はいて当たり前。もしいないならラッキー。

僕はそう思ってる。だから、君のことは諦めたくないんだ。」


そう言って真剣な顔をする秋月さんにすごくドキッとした。
こんなにも素敵な方が私を...。

そう考えるだけで胸がいっぱいになる。
それに、私の大好きで一生懸命している仕事を評価してもらえたことは客室乗務員の私にとって、最大の喜びだ。


でも...なんでだろう。

この高級な料理がさっきからあの、私の二十歳の誕生日に食べた料理をどうしても思い出してしまう



どう考えても全然格も違うし、雰囲気もこちらの方が上品だっていうのに。

社会人1年目の耀が必死に食べさせてくれたあの料理はやっぱり私にとっては特別だった。



左手首の腕時計に触れる。
私。やっぱり耀のことが好き。


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