完璧幼馴染の仮面が崩れるとき




私がそう思っていると、


「参ったな。
また好きな彼を思ってる?
もし今、君が僕以外の誰かを思ってるなら、かなり強敵なのかもしれないね。」


なんて秋月さんは笑った


そのまま店を出てふたりで歩く。
結局、私の泊まるホテルまで送っていただいた



「日本でもまた、誘ってもいいかな?」


そう言われて頷くと、頭をずっと撫でられた。
ドキッと胸が高鳴る。大人を感じるその仕草に1種の憧れをおぼえた。


「じゃ、おやすみ」


そう言って秋月さんは私に右手をあげて1歩離れた。


「では、失礼します」


そう言ってホテルの自分の部屋に帰ってふぅーとため息をつく。


素敵な時間だったな。なんて...。


でも結局私はどんなに素敵な場所にいても耀を忘れられないんだ。

こんなに綺麗な服までプレゼントして下さって...。


お礼の連絡しないと...。


そう思ったけど、なんとなく疲れた私はベットに少し横になってうたた寝してしまった。


目を覚ましたのは電話の着信音。



『着信:久遠 耀』



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