完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



BARから駅までの道。


今日はお酒をいつもより飲んじゃったから少し足元がふわふわしてる上にドレスに合わせた12cmのヒールときた。


そんな私を考慮して肩を抱いてくれてるんだと思うと、耀の優しさにキュンとする反面、こんなに近づけるなら、毎回こうしてやろうかとも思ってしまう。


ヒールのおかげでいつもより耀の顔が近い。掛けられたジャケットや耀自身から薫るイイ男の香水の香りにもっと酔ってしまいそう...。


「ほんと...イイ男よね」


私がそうつぶやくと「なんの話してんだよ」なんて笑われてしまった。


褒められ慣れてるってこーいうことなんだろうか。きっと耀の周りには私も知らないぐらい沢山の綺麗な女の人が寄ってきてるんだろうな...


なんて暗い気持ちになる。


「ねぇ、耀。」


駅近く。大通りから1本外れた裏道で私は立ち止まって彼の名前を呼んだ。


「ん?」

立ち止まって私に合わせて耀も止まる。
斜め上からセクシーな切れ長の目に見下ろされ、私の心臓がドクンドクンと動きだす。



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