完璧幼馴染の仮面が崩れるとき




メッセージの送信を確認したら、なんとなく力が抜けてしまって、携帯を布団の上に軽くポイッと投げ捨てた。



はぁ〜。なんか色々考えて、緊張したし、疲れたなぁ


なんて思ってると、すぐに___ポヨーンとメッセージの通知音がなった


秋月さん、返信早すぎ。
今日の食事が楽しかったってことかしら?


なんて微笑みながら携帯を開くと、






『遅くなってごめん。

ちょっとトラブルがあってこんなに待たせたけど、大事な話をしたい。

次の土曜日、19時 ルシェルで待ってる』





という、耀からのメッセージだった。



ルシェルって耀が私のハタチを祝って連れていってくれたお店…。



そんなお店であの素敵な女性を紹介されるんだろうか。
そう思うと、すっごく嫌だった。


だって、あのお店は耀との幸せな思い出が詰まったお店なのに、そこで耀の婚約者か恋人だか分かんない人を紹介されるかもしれないんでしょ…。



そんなの絶対にやだ…。



そう思ってメッセージを読んだ後、一旦携帯を置いた。






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