狂った彼に花束を

響夜視点

薬の効き目は順調のようだ。

…君が俺からもう逃げないようにお仕置きも兼ねて俺の印をつけないとね。

…もう、俺から逃げたいなんて思わなくなるようにしないとね…。

俺は知らぬ顔で君の背骨や肩胛骨、脇腹を指でなぞる。

俺の手の動きに合わせて逃げるようにうごく彼女。
…嗚呼愛おしい。



…全部俺に委ねて。
………かわいいかわいい俺の花音。
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