キスしたのは最低野郎でした。
「おはようございます雪姫さん!」
次々に挨拶を貰う私はその度に笑顔で取り繕う。
やはり後ろのストーカーが気になるようで色んな意味で刺さる視線が気になった。
「あの、雪姫さんの後ろについてる王子って彼氏… ですか?」
気になって気になって仕方が無い一人の男子が私に琉輝君の関係を問うた。私は涼しげな顔を作る。
「ん? あ、琉輝君? 琉輝君はただのストーカーよ」
「ちょ、お前…」
にっこにこの笑顔で琉輝君を悪役に仕立てた美少女。
琉輝君って学校で王子とか呼ばれてるんだこいつ相当な人気者だな。
ちょっと羨ましく思った私だった。
「えっ君呼ばわり…」
琉輝君と同じように私の後ろにお供する男子達がざわつく。
あ、やば君とか言っちゃった。ていうかなんで琉輝君って君呼びなんだろう。
「あっごめんなさい、突然でつい…」
君で呼んでしまったことを撤回しようと私は偽りを語る。
「そうですか! 確かにそういう時もありますよね」
あははと笑顔を浮かべる男子。なんか傷付いた。
「あっ雪姫ちゃーん!」
誰かに呼ばれたので声のする方へ視線を飛ばす。手をぶんぶんと振っている幼馴染の顔が見て取れた。
「翔くん!」
私は駆け足で彼の隣に並ぶ。翔くんは幼稚園の頃から一緒だ。茶色い髪に真っ黒な瞳。イケメンなので女子からの人気もある。
「おはよっ」
皆に見せるような爽やかな笑顔ではなく屈託のない本当に嬉しそうな笑顔を見せる。周りの男子が倒れた気がするが気のせいだろう。
「一緒に行こ」
「うんうん一緒に行こ」
翔くんの手を取ってまるで恋人のように歩く。
「おいおいお前俺を忘れたんじゃないだろうな」
ひょこっと何処までもついてくるストーカーが私たちの時間の邪魔をする。
「忘れましたー 誰ですかー?」
なんとか生き残った男子なんてお構い無しに琉輝君へ暴言を吐く。
「琉輝だけど?」
そこはちゃんと答えなくてもいいんだよ。
次々に挨拶を貰う私はその度に笑顔で取り繕う。
やはり後ろのストーカーが気になるようで色んな意味で刺さる視線が気になった。
「あの、雪姫さんの後ろについてる王子って彼氏… ですか?」
気になって気になって仕方が無い一人の男子が私に琉輝君の関係を問うた。私は涼しげな顔を作る。
「ん? あ、琉輝君? 琉輝君はただのストーカーよ」
「ちょ、お前…」
にっこにこの笑顔で琉輝君を悪役に仕立てた美少女。
琉輝君って学校で王子とか呼ばれてるんだこいつ相当な人気者だな。
ちょっと羨ましく思った私だった。
「えっ君呼ばわり…」
琉輝君と同じように私の後ろにお供する男子達がざわつく。
あ、やば君とか言っちゃった。ていうかなんで琉輝君って君呼びなんだろう。
「あっごめんなさい、突然でつい…」
君で呼んでしまったことを撤回しようと私は偽りを語る。
「そうですか! 確かにそういう時もありますよね」
あははと笑顔を浮かべる男子。なんか傷付いた。
「あっ雪姫ちゃーん!」
誰かに呼ばれたので声のする方へ視線を飛ばす。手をぶんぶんと振っている幼馴染の顔が見て取れた。
「翔くん!」
私は駆け足で彼の隣に並ぶ。翔くんは幼稚園の頃から一緒だ。茶色い髪に真っ黒な瞳。イケメンなので女子からの人気もある。
「おはよっ」
皆に見せるような爽やかな笑顔ではなく屈託のない本当に嬉しそうな笑顔を見せる。周りの男子が倒れた気がするが気のせいだろう。
「一緒に行こ」
「うんうん一緒に行こ」
翔くんの手を取ってまるで恋人のように歩く。
「おいおいお前俺を忘れたんじゃないだろうな」
ひょこっと何処までもついてくるストーカーが私たちの時間の邪魔をする。
「忘れましたー 誰ですかー?」
なんとか生き残った男子なんてお構い無しに琉輝君へ暴言を吐く。
「琉輝だけど?」
そこはちゃんと答えなくてもいいんだよ。