私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
『もしもし? 石堂さんですか? 塚本です、お世話になっております』
「あ、あぁ……塚本さんか」
電話をかけてきたのは、スフラで取引をしている食品メーカーの社長だった。彼は俺よりも三つ年下で、お得意さんということもあってか、丁寧に接してくるが、時々会っては飲みに行ったりする友人のような間柄だ。こんな時にいったいなんだと思いきや、彼の口からとんでもないことを聞かされた。
『これからグランドパークホテルに用事があって出かけなきゃならないんですけど、午後時間が取れそうなんで、本社に寄りますよ、新商品持って』
「グランドパークホテルだって?」
『えぇ、実は言ってなかったんですけど、これからお見合いなんです。僕もいい年だし、そろそろと思ってるんですけど……でも、本当を言うと、ちょっと気が乗らなくて』
塚本が言葉を濁す。「グランドパークホテル」「お見合い」という単語に、徐々に俺の緊張感が高まっていく。
「相手は誰なんだ?」
『う~ん、一ノ宮コーポレーションの娘さんらしいんですけど、苗字が一ノ宮じゃなくて花岡って言ってたので……ちょっと、怪しいなって、それに、あの会社とはあまり関わりたくないのが本音で……』
な、なんだって……!?
「あ、あぁ……塚本さんか」
電話をかけてきたのは、スフラで取引をしている食品メーカーの社長だった。彼は俺よりも三つ年下で、お得意さんということもあってか、丁寧に接してくるが、時々会っては飲みに行ったりする友人のような間柄だ。こんな時にいったいなんだと思いきや、彼の口からとんでもないことを聞かされた。
『これからグランドパークホテルに用事があって出かけなきゃならないんですけど、午後時間が取れそうなんで、本社に寄りますよ、新商品持って』
「グランドパークホテルだって?」
『えぇ、実は言ってなかったんですけど、これからお見合いなんです。僕もいい年だし、そろそろと思ってるんですけど……でも、本当を言うと、ちょっと気が乗らなくて』
塚本が言葉を濁す。「グランドパークホテル」「お見合い」という単語に、徐々に俺の緊張感が高まっていく。
「相手は誰なんだ?」
『う~ん、一ノ宮コーポレーションの娘さんらしいんですけど、苗字が一ノ宮じゃなくて花岡って言ってたので……ちょっと、怪しいなって、それに、あの会社とはあまり関わりたくないのが本音で……』
な、なんだって……!?