私、それでもあなたが好きなんです!~悩みの種は好きな人~
「塚本さんには悪いようにしない、だいたい気が乗らないお見合いなんてするもんじゃないだろ? 万が一、一ノ宮からなにか嫌がらせされたら、すぐに言ってくれ」
『あはは、さすが石堂さん、頼もしいですね。一ノ宮さんが何を考えているか知りませんけど、なんか、先方はお見合いの相手は誰でもいいような感じだったんですよね……だから、僕が行くより、石堂さんが行ったほうが返ってラッキーなんじゃないですか? なにしろ御曹司だし、一ノ宮さんにとっちゃ、棚ぼたですよ』
塚本は笑いながらそう言った。電話口の向こうで、陽気に笑っている彼の童顔が目に浮かぶ。
「一ノ宮に引導を渡してくる。お見合いは何時からだ?」
『え? 引導……? 時間は正午からですけど……石堂さん、引導っていったい……』
正午から……ということは、もうあと一時間しかない。しかも、今日に限って車で来なかった。どう急いでも三十分は遅刻だ。
「午後から本社に来てくれ、新商品と発注書を持ってな。じゃあ」
『い、石堂さん? え? あ、はい! わかりました! ありがとうございます!』
慌ただしく通話を切ると、俺は急いで水谷に車を回すように電話をかけた。
『あはは、さすが石堂さん、頼もしいですね。一ノ宮さんが何を考えているか知りませんけど、なんか、先方はお見合いの相手は誰でもいいような感じだったんですよね……だから、僕が行くより、石堂さんが行ったほうが返ってラッキーなんじゃないですか? なにしろ御曹司だし、一ノ宮さんにとっちゃ、棚ぼたですよ』
塚本は笑いながらそう言った。電話口の向こうで、陽気に笑っている彼の童顔が目に浮かぶ。
「一ノ宮に引導を渡してくる。お見合いは何時からだ?」
『え? 引導……? 時間は正午からですけど……石堂さん、引導っていったい……』
正午から……ということは、もうあと一時間しかない。しかも、今日に限って車で来なかった。どう急いでも三十分は遅刻だ。
「午後から本社に来てくれ、新商品と発注書を持ってな。じゃあ」
『い、石堂さん? え? あ、はい! わかりました! ありがとうございます!』
慌ただしく通話を切ると、俺は急いで水谷に車を回すように電話をかけた。