Blizzard Love
それは今朝のこと

ユキは公園の前を歩いていた。

どこに向かおうか

それは今から決めるところだった。

計画は一応立てていたものの

予定は未定とばかりに

朝の日差しの下に立つと、想像していたことが全部ないまぜになってしまった。

会社に行く人たちや学校に向かう人たちが
急ぎ足で、人の顔なんか見向きもしないで歩いて行く。

それすらも新鮮・・

っていうわけでもなかったけれど

こっちもそうなんだぁ

と感心して見つめていると、背後でキキーっと急ブレーキがかかった音がして

同時にドタッと地面に転倒音が響いた。

誰かがこけたんだ

この音は自転車に違いない

そう想像しながらユキは振り返った。

人が転んだその男の人を避けてスタスタと歩いて行く。
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