覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
「杏、久しぶりだな」

「春位様に拝謁します」

「2人の時はやらなくてもいい」

「しかし・・」

「身分の上の人の言う事は?」

春麗は悪戯をするような顔をしていた。

「絶対です」

「分かっているな。それよりはも
 皇帝の服は出来たのか」

「はい。完成しました」

1週間、時間をかけて作った力作だ。

「何と素晴らしい!!
 皇帝の好きな白を基本にしている
 のだな。後ろの竜も迫力がある。
 首元や手首の天然石も綺麗だ」

杏は皇帝の好きな色を採寸の際に聞いて
いたのだ。

「ありがとうございます。天然石には
 健康、金運、負を浄化する、成功
 させる、癒やすなどの意味があります」

「そなたはそんな事まで考えている
 のだな」

「はい。春位様に頼まれた時に
 思いつきました」

正直、ほっとしていた。春麗に気に入られ
ないと皇帝に渡せないからだ。

「今日はもう休め」

「はい。ありがとうございます」

明日の催しの為に早く寝る事にした。
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