覇王と女官の恋~囚われの花嫁~
「何か暇だな」

杏は、懐妊しているので仕事は
免除された。

「杏品様、読書をするのはいかが
 でしょうか」

「そうだな。そうしよう」

花がそう提案したので、そうする
ことにした。

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「杏品様、今日も順調に仕事は
 進んでいます」

「そうか。それは良かった。
 そなたにも期待している」

「期待に応えられるように
 頑張ります」

仕事の報告が終わると、部屋から
出ていった。

「花、報告はどうだった?」

「はい。遣いに聞くと、しっかりと
 指示してまとめていたそうです」

杏は仕事を見る事が出来ないので
花に頼んで遣いに紅の様子を見に行って
もらったのだ。

「そうか。ありがとう」

自分が居なくても大丈夫だなと確信した。
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