イジワル外科医の熱愛ロマンス
次の瞬間、私は祐の腕の中にいた。
彼の胸に強く顔を埋め、抱き締められているのを自覚して、私は激しく混乱した。
「は、離し……!」
「ほら、言ってみろよ、雫。……ゲームの中の彼氏は、こうやって抱き締めた時、お前になんて囁いてくれるんだ?」
祐はもがく私を縛りつけるようにその腕に力を込めて、私の耳元でそう言った。
肩を震わせるだけで、なにも言えない私に焦れたように、次の言葉を畳みかけてくる。
「好きだよ、雫」
「っ……!?」
「『もう俺には君しか見えない』……そういうのだろ? それとも……リアルでされたら、なにも思いつかないか?」
祐がククッとくぐもった声を漏らして、笑うのが聞こえた。
からかって言われただけだと気付き、私は祐の腕の中で全身を火照らせる。
悔しい。
胸が大きく飛び跳ねるのを、止められない自分が。
祐が『好きだ』という言葉を口にするのを、一瞬でも真に受けて、ドキドキしている自分が。
なのに、なにも言い返せない。
だって、祐の言う通り。
リアルは二次元と比べものにならないくらい、私の心臓をフル稼働させている。
抱き締められただけで壊れそうなのに、その上言ってほしい言葉なんて、思いつくはずもない。
彼の胸に強く顔を埋め、抱き締められているのを自覚して、私は激しく混乱した。
「は、離し……!」
「ほら、言ってみろよ、雫。……ゲームの中の彼氏は、こうやって抱き締めた時、お前になんて囁いてくれるんだ?」
祐はもがく私を縛りつけるようにその腕に力を込めて、私の耳元でそう言った。
肩を震わせるだけで、なにも言えない私に焦れたように、次の言葉を畳みかけてくる。
「好きだよ、雫」
「っ……!?」
「『もう俺には君しか見えない』……そういうのだろ? それとも……リアルでされたら、なにも思いつかないか?」
祐がククッとくぐもった声を漏らして、笑うのが聞こえた。
からかって言われただけだと気付き、私は祐の腕の中で全身を火照らせる。
悔しい。
胸が大きく飛び跳ねるのを、止められない自分が。
祐が『好きだ』という言葉を口にするのを、一瞬でも真に受けて、ドキドキしている自分が。
なのに、なにも言い返せない。
だって、祐の言う通り。
リアルは二次元と比べものにならないくらい、私の心臓をフル稼働させている。
抱き締められただけで壊れそうなのに、その上言ってほしい言葉なんて、思いつくはずもない。