虹色キャンバス
ブルーにライトアップされた通路は海の中をイメージしたような作りになっていた。


「見て見て!!」

安西が僕の手を引っ張った。


小さめの水槽にカラフルな魚たちがいた。


「かわいい!!」

安西がガラスの間じかまで近づいた。


「カクレクマノミか」


「ねぇ見て。かわいいよ」


僕も安西と同じように覗き込んだ。


そして、横に居た安西の頭に自分の頭をくっつけた。

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