虹色キャンバス
僕たち3人は恐縮し、そろって頭を下げた。


「お父さん、村上君は村上画廊の息子さんだよ」


「ほ~。村上さんの息子さんか」


「はじめまして」


「つい先日も、展覧会でお父さんとお会いしたばかりだ。ふ~ん、そうか。君がねぇ」

山根の父親は優しい表情で村上のことを見た。

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