虹色キャンバス
僕はやりきれない想いで一杯だった。

僕が学校で学びたいのは

どういう絵を描くかということではない。


絵の具の癖やキャンバスの扱い方

経験しなければ分からない

油画独特の知識といったことを、経験者である教師たちから学びたかったのだ。


大学に受かるためのテクニック

そんなものはどうでもいい。

ここにいる意味を

僕は見失いかけていた。

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