虹色キャンバス
動揺を隠しながら振り向いたとき、

不意に樋口の胸元に目がいった。


思わず、じっと見つめてしまった。


「な、何よ」


樋口は自分の服に虫でも付いているのかと思ったらしく両手ではらう仕草をした。


「あ、いや。何でもない」


「佐久間。お前、なんか変だぞ。女の裸、生で見て、おかしくなったのか?」


「え!! お前ら見てたのか!?」

僕のリアクションに2人の目が点になった。

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