虹色キャンバス
鉛筆で写生したあと

水彩絵の具で色を付ける。


野菜やガラスの質感、特徴などを

どれだけ上手く描くことができるかが合否の分かれ目だった。


試験が始まって30分ほどしたところで

アトリエの引き戸が開き、一人の受験生が入ってきた。


みんなの視線に照れながら


その子は僕の隣の席に座った。

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