【完】俺がずっと、そばにいる。
放課後。帰りの支度を終えるとすぐさま下駄箱へ向かう。
外は相変わらず寒かったけど、今日は制服の上にキャメル色のダッフルコートを羽織って、赤のチェックのマフラーも巻いて、バッチリ防寒スタイルできたから大丈夫。
手袋だけはしてこなかったので、両手をポケットに手を突っ込んで一人で帰った。
いつもより早足で駅に向かう。
実は今日は、いつも買っている漫画の新刊の発売日。
早く手に入れて読みたくてたまらない。
そのことばかり考えながら歩いていたらあっという間に駅についてしまって、歩いたせいか体もポカポカ温まった。
駅ビルの一階にある本屋へ行き、漫画の新刊コーナーに急ぐ。
少女漫画の棚に行くと、欲しかったそれはたくさん平積みされていて、見つけた瞬間私は勢いよく手に取った。
「あった!」
嬉しくて思わず声がでてしまったくらい。
一人でいるのに。