記憶を失くした総長
「おはよう、華。」
「……おはよ。」
『おはよう成輝。大和もさっきぶりだね。』

教室を入るなり声をかけてくれた2人に挨拶をする。
理事長室に寄ってから来たからSHRギリギリに着いたんだけど…。

『みんな遅刻?』
成「ううん、昨日打ち上げがあったからみんなサボりかな。」

そうは言っても半分近く居ないとなると凄い光景。


大「雷華も俺ら以外来ない。」
『ふふ、じゃあ今日は比較的平和になるかな?』

冗談交じりにそう言えば2人共とても嬉しそうな顔をする。

成「華、お昼は一緒に食べようね。」
大「……放課後も一緒に居たい。」

昼はもちろん珍しく放課後も予定はない。

『昼に計画立てよう!
ふたりも行きたいところ考えておいてね。』

私も内心ワクワク。
だって学校の友達と放課後に遊ぶのは初めてなんだもん。

そして私たちの会話は拓くんが教室に来るまでの間、ずっと続いた。
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