記憶を失くした総長
麗華side

目が覚めると見知らぬ天井を見ていた。
横をみると航の姿が目に入る。

『…!なんで航が…っ!』

急に起き上がると頭がガンガンして気持ちが悪い。

航「急に起きるな。寝てろ。」

航曰く、熱が38.0℃以上あるから安静にしろと。
寮生活の荷物の片付けに元から呼ばれていたという航はフロントの前で私を抱える山田さんとばったり会ったみたい。

再び横になった私の所へ連れてきてくれた人が訪れた。

山「お嬢!目が覚めたんですね。良かったです。」

『山田さん、ごめん…。迷惑かけて…。』

山「いいんです。手と足と首は大丈夫ですか?」

何のことかと触れてと包帯が巻いてあった。

『…ヒリヒリするけど大丈夫、かな。』

日に当たりすぎると皮膚が赤くなる。
今回は軽傷だったから良かったけど、気をつけないと。

『…今何時?』
航「4時半だな。」

えっ、私3時間も寝てたの!?
荷解きがまだ終わって…

航「もう片付けは終わってるから安心しろ。」
『…ほんとにごめん。』

大丈夫だと言うように頭を撫でる航。

『そろそろ…雷華達が帰ってくるから2人とも帰った方がいいよ。』

理由は簡単なことだ。
覇龍と雷華は正統派だけど仲が悪い。
全国1位と2位だからね。
あと家的な面でも?
山田さんはさっき会っちゃったからね。
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