寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
魔法にかけられて


フレンチを食べ終えた私は、再び寺内さんの運転する車に風見さんと乗っていた。これから風見さんのマンションへ案内してくれることになったのだ。

ネオンきらめく街を抜けて車が建物の地下へ入っていくと、そこは駐車場らしく磨き上げられた高級車がずらりと並んでいる。

静かに停車した車の後部座席が寺内さんによって開けられる。
先に降り立った風見さんは私に手を差し出して待ってくれていた。

なんとなく恥ずかしい気持ちで遠慮がちにそこに手をのせると、引き上げるようにして車から降ろされる。
風見さんのあとを追って到着したエレベーターに乗り込むと、彼はパネルの二十五をタッチした。最上階だ。

静かに上昇していくと突然視界が開けたものだから、思わず「わぁ!」と窓に張り付く。
外が見通せるガラスの壁の向こうにはクリスマスツリーの電飾のような夜景が広がっていて、遠くにはスカイツリーも見える。
こんなに高いところから景色を眺めるのは何年振りだろう。

ワクワクしながら見ていると、「茜さん」と風見さんから声をかけられた。二十五階に到着したらしい。
エレベーターから降り立ち、今度は私の目が飛び出そうになる。
目の前に現れた通路は、大型トラックでも通行可能なほどに広い。

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