きっと、ずっと、恋だった。



少し寂しそうに、水面を見つめる秋樹の横顔は、なんだか少し遠くに感じて。





「…変わらないよ、きっと」




来年なんて、きっとすぐで。

瞬きするくらい、息をするくらいあっという間に過ぎていく毎日の中で、1年なんてそんなもので。


私たちだってずっとこのまま子供でいられるわけなくて、きっといつかは変わってしまう時が来るんだろう。



だけどこの時間を幸せだって、宝物だって思う私の気持ちは。




「変わらないよ、絶対」





眉を下げて、少し切なげに笑う秋樹。

その顔が綺麗で、目が離せなくて。




< 89 / 240 >

この作品をシェア

pagetop