きっと、ずっと、恋だった。



苦しくて息が詰まりそうで。

ドキドキして眩しくて。

それでも触れたくて、手を伸ばす。


水の中から空を見上げたみたいな、眩しさと苦しさ。

それだけじゃなくて、ふわふわの幸せも。




ぜんぶぜんぶ、秋樹が隣にいるってそれだけで。






私にとって秋樹って、水面越しの太陽で。


いつも私を助けてくれて、いつも大人で落ち着いてて。

憧れるけど、私とは正反対。



だけどそこが、そういうところが、私はー…。








「…俺たちさ、」


「うん?」



「来年も変わらずにいられるかな」







< 88 / 240 >

この作品をシェア

pagetop