ネイビーブルー

坂を登ったところにある、K高校。

もし受かったら、毎日この坂かぁ…
ちょっとキツイかも…


っていうか、「「人多すぎ!」」

真奈美とミキの声が、ハモる。


うちの中学からもほとんどの子が来てるし、他校の子だってうじゃうじゃいる!


指定されたところに自転車をとめていると、

「ねぇ、あれ良太くんじゃない??」

真奈美が弾んだ声を出した。


りょうた…?誰だっけ?


「なになに、良太くんって誰?」

ユイとミキは、興味津々だ。


真奈美が指差したほうを見ると、ひときわ目立ってるド派手な集団が目に入った。

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