ネイビーブルー
授業が終わり、あっという間に放課後…
「加奈、帰るぞ~」
鞄を肩にかけながら、直哉が立ち上がる。
「真奈美も一緒に…」
「ミキ~。
今日こいつ借りるって、真奈美に伝えといて」
そう言うと、さっさと教室を出て行った。
「言っとく~~!
お二人さん、また明日~!!」
ミキがニヤニヤしながら、手を振ってる。
「ちょ、何もないんだからね」
「分~かってるって~」
ミキ、絶対なにか勘違いしてるわ。
「直哉、ちょっと待ってよー」
「おせーんだよ」
急いで靴箱まで行くと、ポケットに手を突っ込んで壁に寄りかかって立つ直哉がいた。
「一緒に帰るの、久々だね」
「小学生ぶりじゃね?」
「中学入って、直哉部活頑張ってたもんね」
「まーね」
小学校の時は、よく一緒に帰ってたなぁ。
懐かしい。