Miss you・・・
明を寝かせた後、蘇我さんと私は後片づけをしていた。
とはいっても、みんなで大方済ませていたので、することはほとんどなかった。

「仲いいんですね、武将トリオ」
「そうだな。高校卒業してからも時々は会ってたが、俺が病気になったときに、またよく会うようになったな」
「そうですか・・・あ!」
「何だよ」
「あれですよ!ノブさんのスキンヘッド!」
「ああ、あれな。ホント、あいつがやることって派手すぎなんだよ」

ノブさんがいきなりスキンヘッドにしたのは、確か10年前だ。

「あいつさ、治療で俺の毛が抜けるって分かったとたん、次見舞いに来てくれたとき、頭ツルツルにしてきたんだ。しかも眉まで剃っててさ」
「あ・・・それで・・・」
「何だよ」
「あのときテレビでノブさんを観たとき、すごく違和感あったんです」
「あいつ、やるときは徹底してやるからな」と蘇我さんは言って、ククッと笑った。
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