Miss you・・・
一瞬身の危険を感じた私は、「立て替えていただいたお金なら、今からお返しします。だから蘇我さんはもう帰ってください」と穏やかな口調で頼み込んだ。

でも実際は、蘇我さんから何かされるんじゃないかと思って、気が気じゃなかった。
私はともかく、明はここに来させちゃいけない。
心臓はうるさいくらいバクバク鳴っていたけど、私は明をかばうように、蘇我さんの前に立ちはだかった。

どうか蘇我さんに、私の心臓バクバク音が聞こえませんように。
私が怯えていると、蘇我さんに気づかれませんように・・・。
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