Miss you・・・
「明は今日うちで預かる。明日のいつ?」
「夕方」
「なるほどぉ。時間は有効に使わないとな」
「なんで?」
「母ちゃんを口説く時間だ」
「なっ・・・ええっ!?」と私ひとりが慌てている中、明は「じゃーねー」と言って、ノブさんと行ってしまった。

閉められたドアの音が、やけに響いた気がする。
「さて、と」と言いながら、うつむいていた蘇我さんが私を見た。

あ・・・視線だけで蘇我さんに捉えられてしまった・・・。
< 178 / 206 >

この作品をシェア

pagetop