Miss you・・・
「それに、おまえを口説く時間がほしいって明に相談したら、自分からノブんちに泊まるってのはどうだって提案してきたんだぜ」
「あ、あきらが・・・そんなことを?」

唖然としている私の顔を見て、蘇我さんはククッと笑った。

「明も策士だよな」と蘇我さんは言いながら、私の二の腕においている大きな手を、気持ち上下にさすっていた。

なんかそういうことをされると、そこからゾワゾワとしてくるんだけど。
腕中鳥肌が立ってしまった気がする。

でも気持ち悪いとか怖いからじゃなくて・・・その逆で。
それに、蘇我さんの右手には、コンビニのビニール袋が持たれているから、蘇我さんが手を動かすたびにカサカサと袋の音が鳴って、それがやけに耳に響く気がするんだけど。

体中の感覚が目覚めて、感じやすくなってるの?
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