Miss you・・・
感じるって?
蘇我さんは器用に寝室のドアを開けると、私をベッドにそっと下ろした。
そしてドアを閉めに行くと、持っていたコンビニのビニール袋を、サイドテーブルに置いた。

肘を立てて上半身を起こした私の上に蘇我さんがのしかかってきたので、反射的に私は、そのまま仰向けに倒れた。

「そがさん・・・」
「名前」
「秀吉さん・・・」
「なに」と秀吉さんは言うと、私の髪をそっとなでた。

その口調がとても優しかったのは、震えている私をなだめるためなのかもしれない。
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