Miss you・・・
プロポーズをした後で、いまさら言うのは卑怯かもしれないが、と前置きをした上で、秀吉さんは子どもはいらないと宣言した。
年齢的なこともあるけど、10年前の白血病の治療のことを考えた上で、子どもはつくらないほうがいいと自分で選択したのだ。

私は今35歳で、万が一今妊娠しても、出産するのは36。
平均寿命は伸びたとはいえ、35過ぎての妊娠・出産は、私にはかなりキツい。
だから、子どものことに関しては、私も賛成だった。

「ホントにいいのか?」
「明がいるから。それに子どもを生みたいから秀吉さんと一緒にいたいんじゃないし」
「だな。万が一いやだと言っても、俺は別れる気ないし、手放す気もない」
「分かってます」と私は言って、夫となった秀吉さんを見た。

見るたびに愛おしさが増していく。
誰かを恋しいと思ったのは、秀吉さんが初めてだ。
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