Miss you・・・

明がお風呂に入っている間、私はソファに座り、蘇我さんからおうちのことについて、あれこれ話を聞いていた。

「カードキーは、明の分はない。予備が１枚しか作れないというのもあるが、安全面を考慮して、子どもにはまだ渡さないほうがいいと思う」
「もちろん！私たちは、すぐおいとまする身ですし」と私が言うと、蘇我さんに睨まれた。

思わず身をすくめた私を見て、蘇我さんはフンと鼻を鳴らした。

ここに来てから、私はずっと気になっていたことがある。
やたら安全面を気にするし、おうちにもセキュリティにお金をかけているように思える。
もしかして、「や」がつく職業とか！！

・・・だとしたら、それらの理由に納得いく。

仕立てのよいスーツを、ビシッと着ている蘇我さんをチラッと見ながら、「蘇我さんは、どのようなお仕事をされているんですか？」と聞いてみた。