Miss you・・・
「というわけで、俺は堅気な職に就いてるし、今まで一度も組に入ったことはない。この家は、全うな金で買ったもんだから安心しろ」
「・・・はい。でも、なぜそんなに安全面のことを気にされてるんですか?」
「これくらいフツーだろ?」
「え!普通じゃないですよ!」とビックリしながら私が否定をすると、蘇我さんは「そうかあ?」と思案顔で言った。

どうやらこれが、本当に蘇我さんの安全基準のようだ。
やっぱり・・・住む世界が違うということね。

「でもまあ俺の仕事柄、恨み買う場合もあるしな。多少は気にしてるほうかもしれねえな」
「・・・というと」
「あれこれ。でもおまえたちを、絶対危険な目には遭わせない。それだけは約束する」
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