Miss you・・・
それは、蘇我さんが今まで私たちにしてくれたことを見れば、よく分かる。
どれだけ誠意があって、優しい人かって・・・。

戸惑う気持ちが私の顔に表れていたのだろう。
蘇我さんは私の目を見た。

「これからは、俺がおまえと明を小脇に抱えて走ってやる」

う・・・うわ!
今私の心臓が、ドキドキ高鳴った!

「でもまあ俺も40だし、ずっと走ってれば息切れしちまうから、普段はおまえらと手つないで歩く程度にさせてくれ。でもいざというときは、俺が絶対、おまえら二人を守る。だから信頼しろ、俺のこと」と蘇我さんは言って、ニコッと微笑んだ。

こんなにステキな人が、私なんかに、こんな・・・ロマンチックなことを言うなんて。
夢じゃないんだよね?
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