復讐劇は苦い恋の味
君嶋くんと付き合って三ヶ月になるのに、こんな楽しそうでいつもよりちょっぴりガラが悪くて。

そんな彼を見るのは初めてだったから。

でも昔から君嶋くんたちはこんなノリだったよね。

教室で休み時間のたびに楽しそうにしていたもの。

それは十年以上経った今も変わらないんだね。

その間も三人は、楽しそうに言い合いを繰り広げている。

すると急に永田くんが私に話を振ってきた。

「ねぇ、関さん朝陽ちゃんと優しくしてくれている? こいつ、昔から女の子に素気なかったからさ」

「えっ……?」

答えにくい質問に咄嗟に君嶋くんを見ると、彼も照れ臭いのか視線がかち合うと目を泳がせた。

「変なこと美空に言うなよ」

そしてぶっきらぼうに答えた君嶋くんに、ふたりはニヤニヤしながら畳み掛けていく。

「なんだよ、俺らは心配して言ってるんだろ? お前、昔から彼女できても長続きしなかったじゃん」

「そうそう、たしか大学時代だったよな? 見かけるたびに彼女が変わっていてさ」
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