15歳、今この瞬間を
どうしてもピンクを取り入れたいらしいお母さんを無視して、あたしはその水色の浴衣を見つめた。
淡い水色に、少し濃い水色とピンクのアジサイ柄がかわいかった。
"夢希は絶対水色のゆかたが似合うと思ったのにー"
「…違う」
「え?やっぱりピンクにする?」
佐久田くんは、関係ない。
「違うから…」
「まぁ、変な子ね(笑)」
あたしは昔からピンク系よりブルー系の方が好き…佐久田くんの言葉に影響されたわけじゃない。
あたしは、心の中でそう言い聞かせた。
そして今日は7月31日、夏祭り当日ーーー。
水色のアジサイ柄の浴衣に黄色の帯を締めたあたしが、リビングの鏡の前に立っていた。
「よし、これでバッチリよ。でもやっぱりお母さんはピンクの帯が良かったわ」
「…」
お母さんてば、まだ言ってるよ。
「それは母さんの好みだろ」
今日は仕事が休みらしいお父さんが、目を細めて笑う。
淡い水色に、少し濃い水色とピンクのアジサイ柄がかわいかった。
"夢希は絶対水色のゆかたが似合うと思ったのにー"
「…違う」
「え?やっぱりピンクにする?」
佐久田くんは、関係ない。
「違うから…」
「まぁ、変な子ね(笑)」
あたしは昔からピンク系よりブルー系の方が好き…佐久田くんの言葉に影響されたわけじゃない。
あたしは、心の中でそう言い聞かせた。
そして今日は7月31日、夏祭り当日ーーー。
水色のアジサイ柄の浴衣に黄色の帯を締めたあたしが、リビングの鏡の前に立っていた。
「よし、これでバッチリよ。でもやっぱりお母さんはピンクの帯が良かったわ」
「…」
お母さんてば、まだ言ってるよ。
「それは母さんの好みだろ」
今日は仕事が休みらしいお父さんが、目を細めて笑う。