15歳、今この瞬間を
「夢希がどんな子なのか、超気になった」

「……」

「その夢希が、夢も希望もないなんて言うからさ、オレ本当に悲しかったんだ…」


"夢も希望もないなんて言うな…。生きていれば、何かある"

生にこだわるロウの発言は、全部ありさちゃんの死があったからーー。

「夢希は自分をしまい込んでる感じもしたし、何か辛いこととかあったんじゃないかって思って…」

「…」

「転校、初めてじゃないんだろ?」

あたしは「うん」と言う代わりに、ロウの顔をちらりと見た。

「ひとところに長くいられないと、なかな友達もできないしな。そりゃ殻にこもりたくもなるよ」

知った風なこと言わないでーーーこれまでのあたしだったら、そう言っていた。

でも、今のあたしがいるのは、きっとロウのおかげだから。

「だから、友達や彼氏ができて、本当の夢希に戻ってくれて…夢もちゃんとあって……オレ、嬉しいんだ」

そんな風に、思ってくれていたなんて……。


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