15歳、今この瞬間を
あれからあたしとリョウくんは、彼氏彼女の関係を解消するでもなく、何事もなかったように日々を過ごしていた。
リョウくんがあまりにも普通すぎて、言いだせなくなってしまったあたし。
でも、ありさちゃんのことしか見えていないリョウくんが、何であたしに好きだなんて言ったんだろう…さっさと振ってくれていいのに。
「受験が近いせいで、すごい人だな」
「そうだね」
名前が貼り出されている掲示板に着いたはいいけど、背が低いあたしは何も見えなかった。
「俺は9位だった。夢希は?あった?」
9位…さすがだわね。
「わかんない、掲示板が見えなくて…」
「ああそうか(笑)。夢希は……と、その前に、ロウが31位だ」
「…」
ロウがーーーそうだよね、ありさちゃんとの約束だもんね。
「お!夢希もあったぞ!」
「え⁈」
「46位!やったな!」
そんな風に爽やかな笑顔で喜ばれたら……複雑じゃん。
リョウくんがあまりにも普通すぎて、言いだせなくなってしまったあたし。
でも、ありさちゃんのことしか見えていないリョウくんが、何であたしに好きだなんて言ったんだろう…さっさと振ってくれていいのに。
「受験が近いせいで、すごい人だな」
「そうだね」
名前が貼り出されている掲示板に着いたはいいけど、背が低いあたしは何も見えなかった。
「俺は9位だった。夢希は?あった?」
9位…さすがだわね。
「わかんない、掲示板が見えなくて…」
「ああそうか(笑)。夢希は……と、その前に、ロウが31位だ」
「…」
ロウがーーーそうだよね、ありさちゃんとの約束だもんね。
「お!夢希もあったぞ!」
「え⁈」
「46位!やったな!」
そんな風に爽やかな笑顔で喜ばれたら……複雑じゃん。