全て美味しく頂きます。
4 Tuesday ースキヤキー
火曜日の夜。
「うわっ,どうしたのこれ。スキヤキ?!
オマエ,金欠じゃなかったのかよ」
得意先から直行で私の家にやってきた彼は,切りそろえた材料を見て目を丸くした。
「フフフ,実は…少し臨時収入がありまして,ね。
ま,昨日がショボかったから,ささやかなお詫びってやつ?」
今日,かなり前に友人に貸していたお金が返ってきた。貸したことすら忘れていたから,ちょっとした臨時収入。
得意げに言った私に,彼は呆れ顔でため息をついた。
「お前ね。
金貸し屋に勤めてる奴が貸した金を忘れるなんて、そんなお人好しでどーすんの。
しかも,俺になんか奮発してる場合かよ」
「いいのいいの,ささ。座って座って」
ニコニコしながら私は,彼をコタツの向かいに座らせた。
何でも美味しいと言ってくれるコイツに食べさせるのが,私はだんだん楽しくなってきていた。
「うわっ,どうしたのこれ。スキヤキ?!
オマエ,金欠じゃなかったのかよ」
得意先から直行で私の家にやってきた彼は,切りそろえた材料を見て目を丸くした。
「フフフ,実は…少し臨時収入がありまして,ね。
ま,昨日がショボかったから,ささやかなお詫びってやつ?」
今日,かなり前に友人に貸していたお金が返ってきた。貸したことすら忘れていたから,ちょっとした臨時収入。
得意げに言った私に,彼は呆れ顔でため息をついた。
「お前ね。
金貸し屋に勤めてる奴が貸した金を忘れるなんて、そんなお人好しでどーすんの。
しかも,俺になんか奮発してる場合かよ」
「いいのいいの,ささ。座って座って」
ニコニコしながら私は,彼をコタツの向かいに座らせた。
何でも美味しいと言ってくれるコイツに食べさせるのが,私はだんだん楽しくなってきていた。