海へ...
「そんなことはしないよ。リョーコ。殺すのはその女だけだ。リョーコは大切な仲間だ」

「なか、ま……」

「そうだよ、リョーコ。これを見てごらん」


お父さんは、そういって、あたしに鏡を向けた。


そこには――、



お父さんと同じ、



恐るべきバケモノが映っていた。



あたしの顔は――、



真緑に変色し、



エラが張り――、



まぶたは厚く厚く腫れ上がり、



顔全体を群生したうろこが、



びっしりと覆っていた。
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