両手いっぱいのこの愛を




納得したように顎に手を当てて頷く会長。

清波と名乗った男は無表情ながらも嬉々として机に詰め寄ると、生徒会入部用紙をバァンと激しく叩きつけるように机に置いた。




「覚えててくれたんですね、俺のこと好きなんですか」


「ついさっきまで忘れていた」


「じゃあ今好きになりました?」


「話が進まん。とりあえずメンバーの紹介をするから退がってくれ。
君は終わった後ここに残れ。話がある」


「いきなり逢引って先輩大胆なんですね」


「すまないやっぱり今すぐ帰ってくれないか」

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