赤い刻印 - Secret Love -
私は渋々と香川の横を歩き出した。
この服従関係はいつまで続くのだろう…?


「矢沢さんさ」
「んー?」
「先生の家に出入りしてるの?」
「!?」

香川の言葉に、飲んでいたコーヒーをふき出しそうになる。

「ゲホッ。何言ってん…」

咳き込みながら香川のほうを見ると彼女はニッコリと微笑んでいた。

「だって見ちゃったんだもん」
「え?」
「先生の家から2人が出るところ」

香川はそう言ってポケットからデジカメを取り出す。

「…!」

デジカメの液晶画面には私と先生のツーショットが写っていた。
いつの間にこんな写真を……!?



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