赤い刻印 - Secret Love -
あまり表情の変化もない彼。
でもこうやって化学室に赤いバラを飾っていたりもする。
…まったく掴めないキャラ。

だから何となく気になってた。
不思議といつも先生を意識していた。

彼の理性がぶっ飛ぶとこ、見てみたいー。


***


「…さ?ねぇ、一沙!」


麻美の声に慌てて顔を上げる。
麻美がトイレに行ったから完全に油断していた。

「ボーッとしすぎでしょ」
「ごめんごめん」

私、元々は1人でボーッとしているほうが好きな根暗タイプなのだ。


「トイレ行ったんじゃなかったの?」
「少し前に戻ってきたし。それでさ、さっきの話の続きだけど」
「へ?何だっけ」
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