それは無理です
「叶、なんて言った?」

『だから、子供ができました。ストレスは身体に悪いから、実家に帰るわ。』

3ヶ月後、私は妊娠した。

二人(ちかと吏苑ね)は嬉しそうな顔をしたあと、顔が険しくなる。

「どの位だ?」

『一生かもね。もう、あなたといる必要はないから。子供が出来るまで…なんて言ってたけど、二人も元通りになっていいわよ。』

「姐さんっ?!」

私はこのまま別居するつもりだった。

子供は跡を継ぎたいと子供自身が言えば、そうするつもりだけどそれまでは私が育てる。

違うことがしたいと言えば、全力で守るわ。

「…それなら、この家から出さねぇ。」

恐い顔ね。

さすが組の若頭。

私は極道の家に生まれたから、こんな顔見慣れてるけど。

『じゃあ、つわりがなくなるまで実家に行かせて。』

「あのっ、信用出来ないのは最もです!でもオレっ!姐さんとずっと一緒にいて、男として尊敬するって意味で若にホレてましたが、それよりも姐さんにホレたんです!だからっ…あのっ。」

…は?

「はぁ?お前何言ってんだ?!」
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